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2008年1月1日開設


by taka1562t
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ラストバッター

■ 10月20日 今シーズン新植のラストバッター フォレストがようやく開花。
         但し、束に纏まるほどは無い。出荷が可能になるのは来週からか?
         と、思っている。

■ 計画では今頃出荷のピークを迎えている予定。それがこうなってしまったのは
  出荷に追われ、定植が1週間ほど遅れ、さらにあの暑い時期に潅水が足りず、
  苗を弱らせてしまった事。時期遅れで管理をしてもこの昨型では取り返しが
  つかないことは判っていてもどうする事も出来ずに遅い開花にしてしまった。
  ハウス移動と言う大仕事があったとは言え残念としか言いようが無い。
  この後の天気に期待し、ダラダラとした出荷を続けるしかなく果たしてどの程度
  まで切り上げることが出来るか? 雪との競争になる。

■ 今日の出荷は アルタイル M5911 が5ケースづつ。昨年同時期の半分以下。
  アルタイルの半分の株数しかないM5911がほぼ同数のケース数で出荷できている 
  のでようやくこの数になっている。
  しかもこれから採花出来そうな茎数も多い。切戻しが遅れたハウスも電照の
  効果か? 元気に育っている。現在蕾が見える茎は僅かなので開花して
  出荷できるのはどれ程になるかまったく判らないがとにかく管理は現在のまま
  続けていこうと思っている。

■ 過去の例だと早すぎる切戻しが今年に限っては良かったようです。
  採花同時仕立ての株はMD ベールスター共に間もなく開花する茎が見え始め
  ました。 この方法だと今まではほとんど使い物にならないものしか
  出来なかったので、わずかな株数しかやらなかったのですが今年に限っては
  正解だったようです。

  今シーズンの仕事は過去に例の無い流れで来ている。しかしあまりにも極端な
  現象が多く、来シーズン以降の参考にして良いかどうか? 迷ってしまう。

  ただひとつ言える事は、どんな現象が現れてもそれにどのように対処して
  行くべきかを今までとは違った角度で見ることが出来、判断、対処できる事が
  求められることだけは確かだと思う。
  とにかく、過去は参考にすることは出来ても頼った判断は危険な時代になって
  来た様に思う。

  どんな気候の中でも、確実に採花まで進んでくれる系統の必要性を感じている。
  現在栽培している系統の中で万能性を求めることは無理があるように思う。
  系統ごとの特性を見極め、時期に合った系統の栽培が必要になって来ている
  と思う。

  販売単価に引きずられ安易に偏った系統の作付けがいかに危険なことであるか。

  結果、販売に努力して下さっているお店に大きな負担をかけてしまったことを
  私たち産地は考えるべきではないかと思う。
  同時に偏った系統に頼った販売を続ける市場、それをそのまま安易に指名買い
  しているお店ももう少し考えて仕事をして欲しいと思う。

  咲かない花を管理しながらこんな事を考える毎日です。










  

    
by taka1562t | 2015-10-20 04:38 | かすみ草